今日 おれの魂を とりだしてみた
これが なかったら おれは ただの肉のかたまりだ
ずっと むかし これに 大和なんていう形容詞が
つけられて その気になって
すてなくてもいい命を すててしまった
若者が いっぱい いたんだ
その気になるのは かんがえもんだ
いまだって 世界のどこかで おなじことが
くりかえされている
ふぬけで まぬけで だらしない おれの魂
おれは すこし ほこらしい
その気に なったら おしまいよ
ひきこっもても いいじゃないか
よわむしこむしでも いいじゃないか
今日 おれはおれの魂を あらってみた
きれいな水に ひたして
こわれないように そっと
水面に 春の気配の光が
反射して ゆらゆらゆれて
おれの魂も いっしょに
ダンスを しているみたいだった
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