縄文人は きっと
夜明けとともに
一日を始め
日没とともに
一日を終わらせた
 
汚れのない
空気を胸いっぱに
吸い込んで
透明な水をのみ
豊かな色彩の
植物につつまれていた
 
夜はたき火を
かこみ
家族は寄りそって
鳥の声や
虫の声
風の音をききながら
ねむったのだろう
 
縄文人のたよれるものは
理屈より感覚
 
信じれるものは
生命力だった
 
ぼくたちは21世紀になると
鉄腕アトムが 空をとび
こころやさしい科学の子に
なれると
どこかでおしえられた
 
ぼくたちは 未来にむかって
しあわせを 手にしたのだろうか?
 
こころやさしい科学の子に
なったのだろうか?
 
家族はよりそって
いきているのだろうか?
 
夜はゆっくりねむって
いるのだろうか?
 
ぼくのなかで
未来よりも
遠い遠い過去のほうが
かがやいているのは
なぜだろう?
 
鉄腕アトムより
縄文人に
魅力を感じるのは
なぜだろう?