西に 
かたむいた 
太陽が 
じりじりと 
容赦なく 
熱を 
はなって 
いる 
 
河原に 
はこんだ 
手紙や 
書類や 
日記帳を 
もやしはじめる 
 
太陽の 
熱 
たき火の 
熱 
体からは 
汗が 
ふきだす 
 
あきらめる夏 
 
汗は 
ながれ 
つづける 
 
それは 
明日へと 
気持ちを 
きりかえた 
瞬間だ 
 
あきらめる夏 
 
炎は 
おれんじ色に 
いきおいを 
まし 
煙は 
たかく 
のぼり 
太陽は 
さらに 
ぎらつく 
 
あきらめる夏 
 
今日までの 
時間に 
さよならを 
いう 
 
あきらめる夏