本を 
読むことの 
すきな 
男と女が 
くらしていた 
 
男は 
過去の 
夢の 
ために 
本を 
読み 
 
女は 
未来の 
夢の 
ために 
本を 
読み 
 
ふたりは 
いつも 
本を 
読んでいた 
 
ふたりの 
くらす 
家は 
とても 
しずかだった 
 
いつも 
本を 
読んで 
いるから 
音が 
ない 
 
ふたりは 
ほとんど 
会話を 
しない 
 
時間が 
あれば 
本を 
読んでいた 
 
しずかな 
しずかな 
秋の夜は 
もっと 
しずかに 
本を 
読んでいた 
 
背中 
あわせで 
男は 
過去を 
女は 
未来を 
みつめて 
本を 
読んでいた