ばくは 生きてきた 
証のように 
あっちこっちに 
点をつけてきた 
 
もちろんペイントが 
色あせて 
消えてしまった 
点もあるだろう 
 
ぼくは このごろ 
その点を 
線でむすぶことは 
できないかと 
かんがえている 
 
点を線でむすぶと 
全体像として 
どんなかたちになるのか 
興味がある 
 
でも  
点と点を線で 
むすぶことは 
不可能だということも 
しっている 
 
ふりむくと 
ぼくのうしろに 
点が ちらばっている 
 
ぼくは 
はがゆいおもいで  
線でむすべない 
点をみている 
 
せめて 
すみきった 
冬の夜空の 
星のように 
点が 
輝けば 
いいのだが・・・