ぼくは マイナスなんだ 
ぼくは きみに かける 
きみが マイナスで 
あってほしいと かける 
 
ぼくは てのひらに 
汗を にぎりしめ 
おおきく 息を 
すいこんで かける 
 
ぼくは きみのこと 
そんなに よくしらない 
きみも ぼくのことを
よくしらない だろう 
 
ぼくは きみに 
かける 
かけて みたいんだ 
きみに かけて 
みたいんだ 
 
きみが マイナス 
だったら 
マイナスとマイナスで 
プラスに なるんだ 
 
きみが プラスでは 
なく 
マイナスで ある 
と 
信じて 
静寂な この夜に 
ぼくは かける 
きみに かける 
 
人生は たし算では 
なく 
人生は かけ算だ 
と 
マイナスの ぼくは 
おもっている 
 
だから かける 
きみに かける 
ぼくは かける 
 
ぼくの 
プロポーズは 
かけ算なんだ