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                                                     写真・くいまる
 
ささくれだった 
ぼくのこころに  
きこえてくる 
オルガンの音色   
 
それは
幻聴だと 
しっているけど 
 
もう 
だれもいないと 
しっているけど 
 
きこえてくる 
オルガンの音色  
 
窓から 
白いブラウスの 
女の子が 
手をふっている 
 
それも 
幻想だと 
しっているけど 
 
とびっきりの 
笑顔で 
手をふっている 
 
ぼくは 
ずっとなにかを 
失うために 
生きてきた 
そんな 
気持ちになる 
 
オルガンの音色は 
ときどき 
音程やリズムを 
くずす 
 
それが 
また 
光にとけこみ 
 
ぼくの 
こころを 
ふるわせる