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窓をあければ
ほら おとなりの
風景が みえる
 
こころやさしい家族が
よりそって
しあわせに 
いきている
 
みんな 
そんな家族に
あこがれた
 
それは
あたらしい時代の
家族を描いた
夢の絵葉書
 
でも
現実っていうやつは
欲望の
生きものだから
そうそう
いつまでも
そこに
よこたわってはいない
 
時のながれの
なかで
夢なんか
平気で
たべつくしてしまう
 
きがつかないくらいの
はやさで
夢のかたちは
かわってゆく
 
古い本に
はさまれていた
一枚の
夢の絵葉書が
本から
ぬけおちて
空に舞った
 
かわってしまった
風景のなかを
舞う蝶のように 
 
 
 
 
 
            
              (昭和20年代の絵葉書を写真撮影・くいまる)