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いくつものエスカレーターにのり
ゾンビのように
地上にでる
 
さらにエスカレーターにのり
四角い箱に
押し込められる
 
そして
ぎゅぎゅづめのまま
運ばれてゆく
 
時間だけを
気にしている
 
わずかなスペースでは
ほとんどの人が
薄気味悪く
なにやら
小さな箱をとりだし
宗教儀式のように
指で箱の表面を
こすっている
 
同時に箱についている
画面を
じっとみつめている
 
ここでは
情感など
もってはいけない
 
記号Aに
なりきることだ
 
人が乗り込む
ぼくも乗り込む
 
みんな記号になる
ぼくも記号Aになる
 
だから
ぎゅうぎゅうづめで
知らない人と体が
がちがちに
ふれあっても
平気なのだ
 
感情のある
肉体ではなく
記号と記号たから
 
せめて
ぼくは
記号Aでありたい
 
CとかDとかEとかFとかじゃなくて
記号Aでありたい
 
それが
最低限のこだわりなのだ
 
きみは
きっと
ばかばかしいと
おもうかもしれないが
ぼくは
記号Aなんだ
 
窓から
ちらっと
外がみえた
 
なんだか
雲行きが
あやしい
 
はげしい雨が
ふりそうだ
 
 
 
 
 
 
 
(写真・くいまる)