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ひとりのときは
博物館がいい
 
過去の偉大さと
向きあうと
中途半端な
孤独感は
吹き飛んでしまう
 
ただ
残念なことは
マルコ・ポーロの
ことを書いた
七十五年前の
本をみたときに
たまごボーロを
連想してしまったことだ
 
ぼくの頭のなかは
東方見聞録とかいう
偉大な話より
子供のころに食べた
お菓子のことのほうが
重要だったりする
 
なんてことだ
 
自己嫌悪を
かんじながら
 
とぼとぼと
その場所を
あとにする
 
 
 
 
 
 
(写真・くいまる)