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職人技が必要と
なってくる
職人になるには
最低三十年の年月が
必要だろう
そう簡単に
身につくものではない
 
愛と苦悩の
量的配分
まぜあわせる時間
温度や力のかけかた
すべてが関係してくる
 
それに
愛がすべておなじ
愛とはかぎらない
 
苦悩もすべてがおなじ
苦悩ではない
 
曖昧な要素も
ある
愛だとおもったものが
打算だったり
苦悩だとおもったものが
ひとりよがりだったりする
 
だからコンピユーターに
あらゆる愛と苦悩の
データーを入力したからといって
コンピユーターには
まぜあわせることができない
 
勘というものが
必要になってくる
それが
職人技なんだ
 
勘を説明しろといわれても
そこは
むずかしい
 
勘は
勘なんだ
 
ただ
とても重要なことは
愛と苦悩を
まぜあわせる意味が
まだわかっていないことだ
 
技術が発達しても
その本質を
みつけだすことには
無理がある
 
から
愛と苦悩を
まぜあわせる技術を
みがいても
結局
無駄であるという
結論になる
 
はたして
それは
結論としてただしいのか
不思議なオブジェのように
ぼくのこころに
疑問としてのこるのだ
 
 
 
 
 
 
 
(写真・くいまる)