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ぼくは
ほんとうは
忍者に
なりたかったんだ
 
だけど
それを
まわりの
だれにも
いえなった
 
親にも
兄弟にも
もちろん
親戚の
だれかにも
 
だから
ぼくは
くるしかった
 
ひそかに
腕をみがいた
 
分身の術も
天井にはりつく術も
水中にもぐりこむ術も
 
まだまだ
身については
いない
 
だから
まだ
忍者じゃない
 
ぼくは
いまでも
忍者になりたい
 
だけど
だれにも
いえない
 
わらわれそうだし
ほんとうは
忍者なんて
存在しないと
思われている
 
だけど・・
だけど・・
だけど・・
忍者になりたい
 
それは
死ぬまで
かわらない
おもいなのかも
しれない
 
 
 
 
 
 
(写真・くいまる)