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ほおづえをして
空想にふける

すべてのものから
ときはなたれた
この時間こそが
ぼくのしあわせ

かなしいことを
空想すれば
どこまでも
どこまでも
かなしくなれる

たのしいことを
空想すれば
どこまでも
どこまでも
たのしくなれる

かなしいこと
たのしいこと
えらぶのは
ぼくの自由だ

ただときどき
かなしいことを
空想していると

その先に
ぽっかりと
穴があく

穴のむこうに
青空がのぞき
不思議に
こころが
すみきる

かなしいことが
たのしいことにかわる

ただときどき
たのしいことを
空想していると

その先で
どしゃぶりの
雨がふる

ずぶぬれになって
つめたくなって
不思議に
こころが
ふるえる

たのしいことが
かなしいことにかわる

ぼくの空想は
ぎゃくの結果に
なってしまう

自分でえらんだ
空想なのに
ぎゃくに空想に
おしつぶされる

ぼくの空想は
不完全な
部分がある

まだまだ未熟な
空想なんだと
おもう

線路の上を
うまく走る
電車のようには
いかない











(写真・くいまる)