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男は
対面を喜び
歓喜に
肩を震わせた

そして
なにか
祈るような
そぶりをみせた

「会いたかった」
「会いたかった」
「会いた・・・・・」
二回半
つぶやいた

それから
意を決して
手提げのバックに
腰を下ろた

息を殺して
「ぶれないでくれよ」と
いのるように
偶像に
カメラをむけた

この光景を
わらうことなど
できない

偶像を
あなどることは
できない

ぼくたちは
偶像を
崇拝しながら
いきているのでは
ないか

実像から
かなりはなれた
世界で
夢を見ながら
生きているのでは
ないか

それは
おそろしいことかも
しれないが
偶像と実像の
区別など
つけられない世界で
生きていることは
たしかだ










(写真・くいまる)