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ひとけのない川の土手で
直射日光をいやというほどあびながら
水門はどっしりと前をむき
水の流れを見張っている

ご苦労様です

水門の陰で
まだ少年といっていい男の子と
まだ少女といっていい女の子が
抱きあっている

ご苦労様です

水門のわきを走りさる男
こんな暑い日に
走るのはやめた方が
いいのにと
いいたくなる

ご苦労様です

せみが鳴きひな鳥が鳴き
夏草がしげって
青空のむこうの気温は
どんどん上がる

ご苦労様です

場違いかもしれないが
ぼくはここで悩んでいる
悩むために悩んでいる
悩みの先になにがあるのか
それはわからない
ぼくはぼくにいう

ご苦労様です

水門はどっしり
かまえている
素敵って
いいたくなるくらい
どうどうとしている
そして
今は夏の真っ盛り

ご苦労様です









(写真・くいまる)