また会えるかもしれないと
もう会うことはできない
このふたつの間には
とても大きな溝がある
木洩れ日が地面に
ぶつかり反射して
ぼくはまぶしくて
目をあけていることが
できない
遠くの人混みの中に
きみの姿を
みつけたような
きがしたけど
それは
錯覚なんだ
うるさいほどに
せみがなき
背中を汗が
ひとすじ流れ落ちて
救いようのない
さびしさに
おそわれるけど
それも
現実なんだ
夏
夏
夏
今年の夏
いつか
木洩れ日の
なかでした
鬼ごっこを
もう一度
きみと
したかった
(写真・くいまる)
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