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夜明けの
ベランダの
小さな植木鉢の
ねもとに
なにやら
ひかるものが
あった

手のひらに
のせてみると
いきものみたいに
呼吸をしている

あたりを
見回してみる
だれもいない

なんだろう
ふわふわしている

ぼくは
それを
おもいきり
のみこんでみた

そうしたら
体じゅうに
そのひかりみたいなものが
ひろがって
ゆくのをかんじた

気分が
しゃきっとしてきた

ぼくを
元気づけるための
小さな星からの
贈り物かもしれない

きっとそうだと
ぼくはおもった

でも
ぼくは
いいかげん
おとなだし
夢を
みている
少女でもない

だから
小さな星からの
贈り物だなんて
だれにも話せない

そう
信じていても
だれにも話せない






(写真・くいまる)