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うすっぺらな靴底

石を感じて歩く

北風がふき
ぶるるんとふるえる冬
大きな川の
土手沿いの道

石を感じて歩く
石を感じて歩く

つかれて
ねむれるように
歩きつづける

こんな時間
こんな場所
だれもいない

でも
けっして
さびしくはない

ひとり
ぼっちでもない

石を感じて歩く
石を感じて歩く

口笛をふく
くちびるが
つめたい

うすっぺらな靴底

石を感じて歩く
石を感じて歩く


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(写真・くいまる)