イメージ 1


人けのない
川べりを
ひとりで
あるいていると
生きることなんか
空しい行為だ
何もかもが
いやだ
という
気持ちに
なっている

ところがだよ
だれかと
手をつないで
その手の
ぬくもりを
かんじながら
すこし
どきどき
しながら
あるけば
おなじ
川べりでも
まったく
ちがう気持ちに
なるだろう

手をつないで
あるきたい

だれかと
手をつないで
あるきたい

もちろん
ぼくは
男だから
男同士で
手をつなぐのは
いやなんだ

だれかと
といっても
男同士は
いやなんだ

それと
みんなで
手をつなぐのも
いやなんだ

わがまま
ばかりいってる
みたいだけど

きみと
手をつないで
あるきたい

きみと

そう
きみと
この
川べりを










(写真・くいまる)