ぼくは
ときどき
自分が
のった舟が
まちがって
いたのではないかと
おもうことがある

もしも
ちがう舟に
のっていたならばって

ほら
みんなが
よくいうよね

とくに
したり顔をした
ひとなんかが
選択の自由と
果てしない
可能性を
もとめてなんて

でも
ちかごろ
きがついたことが
あったんだ
ぼくが
のりこもうとした舟は
にたりよったり
だったんだ

だから
ちがう舟に
のっていたとしても
にたりよったりの
場所に
たどりついて
いたとおもうよ

それから
ぼくは
もしもなんて
おもわなくなった

そして
にたりよったりという
言葉が
すきになった

きみも
ぼくと
にたりよったりだろう

むひひ・・

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(写真・くいまる)