ぼくがすこし変わったと
自分で実感できたのは
あたりまえというものを
川にすてた時だと思う

あたりまえ
あたりまえ

あたりまえはポッチャンと
沈んでプッカリ浮かんで
ゆっくりと川面にそって
すずしい顔で流れて行った

あたりまえ
あたりまえ

ぼくはそれからものの見方と
考え方と感じかたが
変わったそして心が
解き放たれたように軽くなった

あたりまえ
あたりまえ

あたりまえは水に浮かぶもの
溶けたりはしないものだと
不思議な発見をしたけど
それは本質的なことじゃない

あたりまえ
あたりまえ

ぼくがいいたいのはあたりまえ
なんてあまり必要のないもの
むしろ自分をしばってしまう
川にすてるべきものだということ

あたりまえ
あたりまえ

当然だ当然だなんていうのは
あまり感心してうなずけない
だってよく考えてみてほしい
当然はあたりまえのことだから

あたりまえ
あたりまえ

それよりも気になることは
無事に海まであたりまえが
流れてゆけるかということ
流木なんかに引っかかるかな

あたりまえ
あたりまえ

そんなとりこし苦労なんて
べつにしなくてもいいことなんだ
とにかくぼくはあたりまえと
さよならして楽になったんだよ

あたりまえ
あたりまえ

あたりまえ
あたりまえ

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(写真・くいまる)