2011年05月

ろうそくの火に、 白い紙を、 かざした。   りんごの絵が、 うかびあがった。   それは、 とても不思議な、 こどものころの、 おどろき、 あぶりだし。   でも、 危機という名の、 ろうそくがともれば、 平和な、 なんでもない、 日常がつづくとき ...

    時間ってやつは 逃げ足がはやい まってくれよと おいかけてみても するるするると にげてゆく 音もたてずに にげてゆく ぼくはいつでも とりのこされる   時間ってやつは 薄情なやつ 記憶のすべてを ばらばらにして しゅるるしゅるると ...

晴れるといいな。 晴れるといいな。   雨の日にはいつも、 おなじことをかんがえる。   耳をすますと、 静寂の子守唄、   きこえてくるから、 やさしくなれる。   こころのなかは、 はてしなくひろく、   こころのなかを、 旅するのもいいな。   ど ...

来るか来るかと、 まっている。   梅雨空みあげ、 まっている。   まっているまっている。   木立が雨に、 ぬれている。   すずめも雨に、 ぬれている。   ぬれているぬれている。   来るか来るかと、 まっている。   地面に雨が、 はじけてる。 ...

おおきな木の下に、 古いベンチが、 ひとつありました。   すわりごこちが、 よさそうで、 ぼくは、 すわってみました。   風も、ほどよく、 ふいてきて、 とても、 きもちが、いいのです。   今まで、 だれかが、 すわっていたような、 気がします。 ...

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