「カモゾウさん つれていって」 「カモミさん ついておいでよ」 「カモゾウさん どこへゆくの」 「ついてくれば わかるよ」 「しずかだね」 「そうだね」 「カモゾウさん どこへゆくの」 「ついてくれば わかるよ」 「カモウゾウさん ゆっくり ...
2017年12月
脱ぐ
泣き叫ぶ 蘇えった 官能の熱い血が おどる 話しは 熟した もっと 自由に なりたかったら あとは 脱ぐしかない ぼくは 最後の一枚に 手をかけ 一気に 「うぉーと」 なげすてる それで 自由に なれたかい 泣き叫ぶ 蘇えった 官能の熱い血 ...
テーブル
ぼくたちは テーブルの上に 粘土を とりだした 自分のすきな 動物を つくった キリン ゾウ カバ ゴリラ イノシシ ぼくたちは つくった動物を ならべて かんがえた なぜすきなのか 熱っぽく はなした キリン ゾウ カバ ゴリラ イノシシ ぼくたちは 不思 ...
みつめて
みつめて みつめられて みつめると みつ豆 くちの なかで 寒天が おどる みつめて みつめられて みつめると 赤面 あかく そまる 耳たぶが あつい みつめて みつめられて みつめると ため息 恋の 予感 あたるかな 占う みつめて み ...
妄想酒場の冬の夜
やりたいことは やれたかな ぼくの おもいは いまも くすぶったまま 屋台を つつむ ビニールシート 雨の粒が ながれおちる ぼくは 左手で グラスを にぎりしめ 夜の空を とんでいる 身軽になった 体は 自由自在に おどっている 妄想酒 ...