2019年04月

ぼくの手のひらから水があふれて ぼくは両手をくっつけた ぼくは手のひらで湖をつくる その湖を魚がおよいだ 春のひざしにウロコが光った こんな話をきみは信じない きみは有り得ない話がきらいだ ぼくは身動きがとれなくなった ぼくが動くと水がこぼれて ぼく ...

船にのるひともいる 列車にのるひともいる バスにのるひともいる わかれの朝はやってくる 朝ごはんだけは 食べてゆけ 朝ごはんだけは 食べてゆけ 思い出を数えたら こうすればよかったと ああすればよかったと わかれの朝はやってくる 朝ごはんだけは 食べて ...

ひととき ひととき ひととき われにかえる ないない ないない 自分がない 世界を生きている ひととき ひととき ひととき われにかえる ないない ないない 自分がない くるしくなってくる ひととき ひととき ひととき われにかえる ない世界の ...

もうこれ以上 もどれない あとは 前に すすむしかない もどるだけ もどったら きがすんだ いやいや ずっと もどりたい はてしなく もどりたい ぼくは そう おもう だけど かならず 限界が やってくるんだ もう これ以上 もどれない ...

きみはわすれた 過ぎ去りし日々 二人でのったボート はじらいの笑み こぼれ落ち 高鳴る鼓動 張り裂けそうで 重ね合わせる くちびるの ずっとふるえが とまらない いつか白が ピンクに変わる なぜか不思議な 出来事に 気がつかないよ スワンのピンク ...

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