ふれあうたびに、
からだに、
電流がはしってゆく。
おかめ おかめ、
ひょっとこが、
よびかける。
夜が、
ふかまり、
静けさが、
森にひろがってゆく。
もうすぐ、
夏が、
やってくる。
きつねは、
お祭りを、
まっている。
きつねは、
お祭りが、
だいすきだ。
おおきな、
杉の木から、
杉の木に、
てんぐが、
とびうつる。
てんぐは、
修行が、
だいすきだ。
この静かな森を、
この平和な森を、
いつまでも、
いつまでも、
まもってほしい。
おかめの
ため息と、
ひょっとこの
はな息と、
きつねの
お祭りと、
てんぐの
修行を、
森は、
いつまでも、
いつまでも、
だきしめて、
ほしい。
おかめ
ひょっとこ
きつね
てんぐ
もう、
ねなさい。
もう、
おそい、
時間だよ。
森のなかは、
ねむる時間だよ。
そして、
朝は、
すぐに、
やってくるよ。
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