しずもうとしている
灯台が夕日に
赤くそまっている
灯台には
あかりがともされ
夜を
まっている
太陽と灯台
早番と遅番との
交代の時間だ
漁船も客船も
貨物船も
あかりを
あてにしている
ぼくらは
いつも
ぼくらを
みちびくための
あかりを
もとめている
灯台の足元の
浜辺には
白い小さな波が
砕けて
散っている
もうすぐ
みえなくなって
しまうだろう
ぼくは
灯台をそめる
夕日をみながら
昼が終わり
夜が始まる
ことをしる
そして
そのとき
ぼくは
ぼくにも
小さくて
いいから
希望が
ほしいと
おもってしまう
(写真・くいまる)
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