この静寂な 夜に きこえてくる 小川のせせらぎ 耳を かたむけて いると ぼくは 魚になる 身にまとって いるもの すべてを ぬぎすて せせらぎを およぎ はじめる 身にまとって いるもの すべては ...
2011年08月
夏の朝をあるく
めざめた ばかりの 夏の朝を あるく 夜露を あびた 草たちが ぶるると 身震い しながら 朝の光を あびている 生まれた ばかりの オニヤンマトンボは とぶために 羽根を かわかしている ぼくは 希望と ...
ある夏の夜に
ぼくの いまの こころを 手のひらに のせて みた なんだか ちょっと しょぼくれて いるな どうした のかな あつさの せいかな それなら いいんだけど いつまでも これじゃ こまるな 冷蔵庫で ...
マダムシルク
ドアを あけると テーブルには ロウソクの 火が ともされ マダムシルクは かわらない シルクの ママさんも かわらない ぼくが 若かった ころから ママさんで 今も シルクの ママさんだ 総理大臣が ...
死者たちの盆踊り
ずいぶん 身が かるくなった みたいだな 暑さも あまり かんじ ない みたいだな とても 陽気に 太鼓を たたいて あれはてた 大地が みごとに 活気に つつまれて みんな 笑顔で おどって いる ...