2014年10月

    凍てつく空を 鳥が一羽 とんでいった   氷の世界   ぼくも こおって しまうだろう うごけ うごけ 体を あたためるんだ どこからともなく 声がする   自分を応援するんだ   自分を 応援できるのは 自分だけなんだ   わすれては いけな ...

    うまいはなしを ならべたて 夜の世界に きみをさそった   脳までしびれる 香水の香り ぼくはくらくらした   通りの名前はロマンス ロマンス通りと みんながよんでいた   水銀灯のあかり まばらな人影 夜はふけてゆく   それからほどなく き ...

    ぼくにも きみにも 必要な 接続詞   そして・・・   過去を 未来に つなぐために   そして・・・   運命を うけとめた あとの   そして・・・   失敗を みとめた あとの   そして・・・ そして・・・ そして・・・   そして ...

    夜明けの ベランダの 小さな植木鉢の ねもとに なにやら ひかるものが あった   手のひらに のせてみると いきものみたいに 呼吸をしている   あたりを 見回してみる だれもいない   なんだろう ふわふわしている   ぼくは それを おも ...

    ガスの元栓を閉めたかどうか 九十九里海岸の砂浜で心配してた こんなに浜辺はひろいのに こんなに空はひろいのに   玄関の鍵を閉めたかどうか 白馬のスキー場で心配してた こんなに雪が白いのに みんなはしゃいでいるのに   心配性は遺伝する   明 ...

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