つれていってよ つれていってよ つれていってよ 明日に つれていってよ 暗くなるまでの ほんのわずかな 時間のなかで 真っ赤に染まった空 それは冬の夕ぐれ 息ができないくらいに さびしいんだ つれていってよ つれていってよ つれていってよ 明日に ...
2018年12月
石を感じて歩く
うすっぺらな靴底 石を感じて歩く 北風がふき ぶるるんとふるえる冬 大きな川の 土手沿いの道 石を感じて歩く 石を感じて歩く つかれて ねむれるように 歩きつづける こんな時間 こんな場所 だれもいない でも けっして さびしくはない ...
しょうがないっていいな
しょうがない しょうがない おくれても のろのろでも しょうがない しょうがないって いいな だって しょうがないんだ もん しょうがない しょうがない おかねがないけど しょうがない あたまが わるいけど しょうがない かっこわるい ...
西洋の神様
ぼくらは ベンチに 腰をかけて あったかい 甘酒を飲んだ 街は にぎやかで どうやら 西洋の神様に 関係が あるらしい ほとんどの 人が 四角い箱を ぶらさげて あるいている 西洋の神様の お誕生日に 箱のなかみの ケーキを みんなで たべる ...
孤高の夢
ひとり ぽつんと ひとり ぽつんと 夢をみる くたびれた ひとたちは もうなにも かんがえない きのうのことを くりかえせば それで いいと 納得をする だけど それでは だめなんだ だけど それでは だめなんだ ひとり ぽつんと ひとり ぽつんと 夢をみる ...